ステートメント

時を描いています。
映像での造形の変化に加えて静止画でも揺らぎのある描写をしています。
この揺らぎはプリントして身にまとうと粋な感じが出せる。
制作する為のプログラムでも軸は物理量の時間変化だ。


自然の造形は単純な造形を少しずつ変えながらも繰り返す。
反復を刻み時が経過する。
作品では数式からリフレインの造形が時空に広がり言葉のない世界へと誘います。
繰り返す光の揺らぎと音のリズムが広がります。
ビジュアルでは大きさを変えながらも同じ形を繰り返すフラクタル。
音楽はフラクタル計算過程で波打つSINウェーブが音になりリズムとメロディが繰り返す。

これらは身近な小さな世界から宇宙の大きな世界までを表現する数学で描画されます。
そこに身を浸し言葉を知る前に戻ります。

喃語をしゃべる頃に りろりろりろ 言いながら赤とんぼを追いかけてたら真っ赤な水玉模様で目の前がいっぱいになり祝祭感に包まれた。
その時の高揚感を表現しています。
数理の結果だけでXY平面に予測出来ない図形の描かれる不思議さ。
これが実際には祝祭感や高揚感を表します。
科学において数学で宇宙が表現出来てしまうことも不思議です。
根源の形◯の周りをグルグル回る時にsinウェーブが
りろりろりろ と繰り返します。
ここに異質なもの同士を結びつける美しい調和の数学があります。
表現の喜びもまた美しい数式を美しく関係させて造形するという所にあります。

技術
sinウェーブを高次に絡めて立体的な音を作ります。
音の高さはピタゴラス音律になるように設計しています。
しかし自然描写のSINウェーブがカオスの力でその調和を破壊します。
その音をXY平面での座標ごとに展開しそれぞれの成り行きに対応させた濃度の点を並べて文様を作ります。
それを揺らがせ映像にします。
これら音と文様で祝祭空間を構成します。
その文様は雲と水に包まれた惑星のように見えます。
コンピュータでの制作ですが感覚的な美を追求してます。
それは自然の中で美しいものに出会う喜びと同じものが予想のつかないフラクタル美術にあるからです。



このブログの人気の投稿

霧島の麓に移住